スープ入焼きそば [ラーメン]
ラーメン・こってり・並(天下一品多摩ニュータウン店) [ラーメン]
前に、京都の本家第一旭たかばし本店のラーメンを紹介した。それよりはずっと後発組だが、京都を代表するラーメンをもうひとつ。全国にチェーン展開しているため、むしろこちらの方が有名だと思うが、「天下一品」である。やはり屋台から始まったこのお店は、京都北白川に本店がある。有名店だから、ご存知の方が多いと思うが、ここのラーメンのスープは独特。鶏ガラベースでたくさんの野菜を煮溶かし、ドロドロのゲル状になったスープは、かつては「一円玉が沈まない」とか「立てた箸が倒れない」などと評された。さすがに最近は少し薄くなったようだが、それでも、一般のラーメンと比べると、これが同じラーメンかと思うほどである。しかし、ドロドロのもとが野菜なのだから、見た目に反して意外にあっさりした味である。とは言え、濃い味であるには違いない。毎日空輸される九条葱がのっかっているのも、京都のラーメンらしい。やはり、京都人は、濃い味が好きなのである。このラーメンに、薬味の「とうがらし味噌」を大量にぶち込んで食するのが私の流儀。上京したばかりの頃の東京には、池尻店と江古田店しかなく、私は池尻店まで足を伸ばしていたが、最近は、電車で一駅の吉祥寺店か、駐車場のある多摩ニュータウン店に通っている。
所在地 東京都八王子市松木34-4
最寄駅 京王相模原線京王堀之内駅
ラーメン(本家第一旭たかばし本店) [ラーメン]
京都に住んだことのない人が、京都のラーメンと聞いてまずイメージするのは、おそらく薄い醤油味のスープに極細の麺が入った、いわゆる「京風ラーメン」であろう。今から20年ほど前に首都圏を中心に大流行し、現在も健在である。しかし、あれはあくまでも京都のイメージから東京で創作された「京風」であって、「京都の」ラーメンではない。私は、中学~高校~予備校と8年間を京都で暮らし、今でも、毎年数週間は京都にある別宅に滞在するが、京都の人は「京風ラーメン」を食べないものである。京都で昔から好まれたラーメンは、九条葱がたっぷり乗った濃い味のラーメン。京都駅近くの高橋に並ぶ新福菜館本店と本家第一旭たかばし本店が、その本流である。味はそれぞれ個性があるが、いずれも濃い味であることには違いない。私は、どちらかというと、本家第一旭の方が好みである。
所在地 京都市下京区高倉通り塩小路下ル東塩小路向畑町845
最寄駅 JR東海道本線京都駅