日野饂飩 [蕎麦・饂飩]
立喰いそば(さとう) [蕎麦・饂飩]
所在地 東京都武蔵野市中町1-14-1
最寄駅 JR中央線三鷹駅北口ロータリー
TEL 0422-51-5964
とんカツうどん(パーラーレストラン・モモヤ) [蕎麦・饂飩]
皆さんは「とんカツうどん」という名前を聞いたことがあるだろうか?
新宿歌舞伎町「すずや」の「とんかつ茶漬け」は有名である。最近は、京都にも支店がある。しかし、「とんカツうどん」は、ほとんどの人は初めて耳にするメニューだと思う。これは、群馬県前橋市の市街地活性化研究会の川鍋さんが生み出した傑作。前橋の街おこしのために、新しい「名物」を作ろうと、前橋名産の豚肉とうどんとを組み合わせてみたところ、これが大成功!「NHKきょうの料理大賞新ふるさとの料理大賞」で特別賞を受賞してしまったのである。手打ちうどんにとんカツが乗り、さらに別皿でとんカツが付く。意外にあっさりして美味しい。別皿のとんカツはソースでいただいたが、これまた本格である。しかもこのボリュームで700円と格安。前橋でしか食べられないのが残念だが、一度足を伸ばして、食べに行く価値はあると思う。
所在地 群馬県前橋市千代田町2-12-2
最寄駅 JR両毛線前橋駅
ねぎうどん(祇をん萬屋) [蕎麦・饂飩]
関西と関東との比較で、饂飩・蕎麦が取り上げられることは多い。両者の違いとしていつも指摘されるのは、汁の色、醤油の種類、出汁の取り方、麺の硬さ、たぬきやきつねといった名称、である。私も、20歳で京都から東京に出てきて、こういった違いは確かに感じた。しかし、それらとは別の、なんとなく感じる微かな違いにとまどった。その違いが何に因るものかを突き止められないままに、10年ほど経ったある日、ふとしたことで答えがわかった。「葱」なのである。そう言えば、関西で食した饂飩や蕎麦に入っていた葱は青かった。一方関東では白い葱が入っている。そう気づいて調べてみると、関西と関東とでは、そもそも葱の種類が全く違うのである。関西は葉を食べる軟らかい青葱が主流で、関東のような白い葱は「根深」と言う。関東の土壌では、関西のような葉葱はできない。それがわかったこともあって、それまであまり好きではなかった「葱」に興味を持つようになった。関西の葱といえば「九条葱」が代表であり、京都では1束100円前後で普通に売られているが、東京のスーパーでは滅多にお目にかかれず、たまに見かけると1束350円もする高級食材である。この九条葱をどっさりのせた「ねぎうどん」を食べられるのが、京都祇園の「祇をん萬屋」である。南座に出演する歌舞伎俳優や舞妓さんたちも通うこのお店では、軟らかい関西風の饂飩に、なんと5~6本分もの九条葱をのせる。最後まで饂飩と九条葱とを一緒に食べることができるし、九条葱の甘みに、すり下ろした生姜が効いて、風邪などいっぺんに吹き飛んでしまいそうだ。ちょっとわかりにくい場所にあるが、京都へ行ったら、ぜひ一度食してみてほしい。
所在地 京都市東山区花見小路四条下ル二筋目西入小松町555-1
最寄駅 京阪電鉄四条駅