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とんカツうどん(パーラーレストラン・モモヤ) [蕎麦・饂飩]

皆さんは「とんカツうどん」という名前を聞いたことがあるだろうか?
新宿歌舞伎町「すずや」の「とんかつ茶漬け」は有名である。最近は、京都にも支店がある。しかし、「とんカツうどん」は、ほとんどの人は初めて耳にするメニューだと思う。これは、群馬県前橋市の市街地活性化研究会の川鍋さんが生み出した傑作。前橋の街おこしのために、新しい「名物」を作ろうと、前橋名産の豚肉とうどんとを組み合わせてみたところ、これが大成功!「NHKきょうの料理大賞新ふるさとの料理大賞」で特別賞を受賞してしまったのである。手打ちうどんにとんカツが乗り、さらに別皿でとんカツが付く。意外にあっさりして美味しい。別皿のとんカツはソースでいただいたが、これまた本格である。しかもこのボリュームで700円と格安。前橋でしか食べられないのが残念だが、一度足を伸ばして、食べに行く価値はあると思う。
  所在地 群馬県前橋市千代田町2-12-2
  最寄駅 JR両毛線前橋駅


ラーメン・こってり・並(天下一品多摩ニュータウン店) [ラーメン]

前に、京都の本家第一旭たかばし本店のラーメンを紹介した。それよりはずっと後発組だが、京都を代表するラーメンをもうひとつ。全国にチェーン展開しているため、むしろこちらの方が有名だと思うが、「天下一品」である。やはり屋台から始まったこのお店は、京都北白川に本店がある。有名店だから、ご存知の方が多いと思うが、ここのラーメンのスープは独特。鶏ガラベースでたくさんの野菜を煮溶かし、ドロドロのゲル状になったスープは、かつては「一円玉が沈まない」とか「立てた箸が倒れない」などと評された。さすがに最近は少し薄くなったようだが、それでも、一般のラーメンと比べると、これが同じラーメンかと思うほどである。しかし、ドロドロのもとが野菜なのだから、見た目に反して意外にあっさりした味である。とは言え、濃い味であるには違いない。毎日空輸される九条葱がのっかっているのも、京都のラーメンらしい。やはり、京都人は、濃い味が好きなのである。このラーメンに、薬味の「とうがらし味噌」を大量にぶち込んで食するのが私の流儀。上京したばかりの頃の東京には、池尻店と江古田店しかなく、私は池尻店まで足を伸ばしていたが、最近は、電車で一駅の吉祥寺店か、駐車場のある多摩ニュータウン店に通っている。
  所在地 東京都八王子市松木34-4
  最寄駅 京王相模原線京王堀之内駅


ねぎうどん(祇をん萬屋) [蕎麦・饂飩]

関西と関東との比較で、饂飩・蕎麦が取り上げられることは多い。両者の違いとしていつも指摘されるのは、汁の色、醤油の種類、出汁の取り方、麺の硬さ、たぬきやきつねといった名称、である。私も、20歳で京都から東京に出てきて、こういった違いは確かに感じた。しかし、それらとは別の、なんとなく感じる微かな違いにとまどった。その違いが何に因るものかを突き止められないままに、10年ほど経ったある日、ふとしたことで答えがわかった。「葱」なのである。そう言えば、関西で食した饂飩や蕎麦に入っていた葱は青かった。一方関東では白い葱が入っている。そう気づいて調べてみると、関西と関東とでは、そもそも葱の種類が全く違うのである。関西は葉を食べる軟らかい青葱が主流で、関東のような白い葱は「根深」と言う。関東の土壌では、関西のような葉葱はできない。それがわかったこともあって、それまであまり好きではなかった「葱」に興味を持つようになった。関西の葱といえば「九条葱」が代表であり、京都では1束100円前後で普通に売られているが、東京のスーパーでは滅多にお目にかかれず、たまに見かけると1束350円もする高級食材である。この九条葱をどっさりのせた「ねぎうどん」を食べられるのが、京都祇園の「祇をん萬屋」である。南座に出演する歌舞伎俳優や舞妓さんたちも通うこのお店では、軟らかい関西風の饂飩に、なんと5~6本分もの九条葱をのせる。最後まで饂飩と九条葱とを一緒に食べることができるし、九条葱の甘みに、すり下ろした生姜が効いて、風邪などいっぺんに吹き飛んでしまいそうだ。ちょっとわかりにくい場所にあるが、京都へ行ったら、ぜひ一度食してみてほしい。
   所在地 京都市東山区花見小路四条下ル二筋目西入小松町555-1
   最寄駅 京阪電鉄四条駅


ビーフカレー・辛口(ビィヤント) [カレー]

京都大学医学部附属病院正門の正面にある、間口がたった一間半の小さなお店、それがビィヤントである。もう25年ほども前、高校の部活の先輩に連れられて行ったのが最初だった。その頃は、まだ「激辛ブーム」も到来しておらず、自家製の甘いカレーぐらいしか食べた経験のなかった私は、そのあまりの辛さにショックを受け、しかしその爽やかな辛さに魅入られてしまったのである。それ以来、私の「激辛」遍歴が始まった。ビィヤントは、私のカレー好きの、まさに原点ともいうべきお店なのである。刺激だけを求めるなら、ビィヤントより辛いお店はいくらでもある。しかし、ビィヤントほど辛さが爽やかなカレーは、他にはないと、私は確信している。。
<附記> どうも、ビィヤントに関して、伝説とされている話の真実を、私が知っているようなので、参考までに書いておく。現在、ビィヤントのカレーには、甘口、中辛、辛口の3段階がある。甘口が、一般的な辛口に相当すると言われていて、それ以上はないが、かつては「その上」があったらしい、という伝説である。その伝説は、事実である。何時なくなったかは知らないが、少なくとも、私が百万遍にある駿台予備学校の寮で生活していた1986年3月までは、「その上」があった。それは、「スペシャル」と言う。辛口のカレーソースをベースとし、客の目の前で、小鍋で、各種スパイスと赤ワインを合わせて煮込んだもの。それはそれは辛かった。当時、小峰のおばちゃん(ママ)に聞いた話では、完食できたのは、私を含めて2人だけ、ということだった。強面の浪人仲間の1人をだまして、この「スペシャル」を食べさせたことがある。この仲間は、2口でダウンした。
  所在地 京都市左京区聖護院西町12
  最寄駅 京阪電鉄丸太町駅


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肉団子(サトウ食品吉祥寺店) [総菜]

吉祥寺のサトウと言えば、常に長蛇の列ができていることで有名な精肉店である。ここは上等な松阪牛を扱っていて、店舗の脇の細い階段を上がった二階のレストランでは、安くて美味しい松阪牛のステーキが食べられる。このお店にできる行列は、その松阪牛の切り落としを使ったメンチカツ目当てなのだが、この行列をよそ目に見て並ばずに買えるのが、この肉団子である。真っ黒に焦げ色がつき、形も不揃いなのだが、材料は同じ松阪牛。美味しくない訳がない。噛みしめると、じんわりと肉本来の甘さが感じられ、秀逸。10個入って350円という安さも魅力である。私は、行列に並ぶことが嫌いなので、専ら、肉団子である。
  所在地 武蔵野市吉祥寺本町1-1-8
  最寄駅 JR中央線吉祥寺駅


ラーメン(本家第一旭たかばし本店) [ラーメン]

京都に住んだことのない人が、京都のラーメンと聞いてまずイメージするのは、おそらく薄い醤油味のスープに極細の麺が入った、いわゆる「京風ラーメン」であろう。今から20年ほど前に首都圏を中心に大流行し、現在も健在である。しかし、あれはあくまでも京都のイメージから東京で創作された「京風」であって、「京都の」ラーメンではない。私は、中学~高校~予備校と8年間を京都で暮らし、今でも、毎年数週間は京都にある別宅に滞在するが、京都の人は「京風ラーメン」を食べないものである。京都で昔から好まれたラーメンは、九条葱がたっぷり乗った濃い味のラーメン。京都駅近くの高橋に並ぶ新福菜館本店と本家第一旭たかばし本店が、その本流である。味はそれぞれ個性があるが、いずれも濃い味であることには違いない。私は、どちらかというと、本家第一旭の方が好みである。
  所在地 京都市下京区高倉通り塩小路下ル東塩小路向畑町845 
  最寄駅 JR東海道本線京都駅


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